海外でのスマホ利用によるパケ死(データ通信による高額請求)を防ぐための効果的な手段は、携帯電話事業者各社が出している海外用のパケットし放題プランです。
海外では、国内プランでの定額が利用されないことやパケット代金が高額になってしまうことから、通常通りインターネット利用をするだけで1日数万円の請求が上がってしまうことさえあります。あるいは利用しなくてもアプリの自動更新などにより通信が発生してしまうことさえあります。
各社のパケット定額に関しては「海外でスマホの「パケット定額」は使える?メリットや注意点は?」にて詳しく紹介していますが、今回はその中からソフトバンクの「海外パケットし放題」について詳しく解説します。具体的なサービス内容を詳しく把握できれば、安心して海外に渡航できることでしょう。
1.ソフトバンクの海外パケットし放題とは
海外パケット定額のサービスであるソフトバンクの「海外パケットし放題」について解説します。
海外パケットし放題の料金
ソフトバンクの海外パケットし放題の利用料金は、1日あたり0~2,980円です。
かつての携帯電話のダブル定額のように従量課金と定額を組み合わせたようなプランで、より詳しく記載すると以下の表のようになります。
利用データ量 | 料金 | 割引前通信料 |
---|---|---|
~25MB | ~1,980円/日 | ~51,199円/日 |
25MB~ | 2,980円/日 | 52,000円 |
料金を見るだけでも、もし海外パケットし放題がなければどれだけ高額な請求になってしまうかイメージできると思います。
25MBってどのくらい?
高額請求の可能性があるといわれても、25MBがどの程度なのかわからなければイメージがしづらいかもしれません。
データの利用料は一概には言えない部分がありますが、目安としてはだいたい以下の使用量で25MBに達します。
- Webページの閲覧
- youtubeの視聴
- ファイル付きメール添付
100~200ページ
約2分
20~30通
以上はあくまで目安ですが、この程度のインターネット接続で、パケットし放題の設定がなければ請求額が50,000円を超えてしまうということです。他にも地図のナビ機能やアプリの更新、SNSの投稿(写真・動画付き)などはかなりの容量を使用します。
海外パケットし放題は申し込み不要なので安心
ソフトバンクの場合、海外パケットし放題は申し込み不要で、自動適用されます。従って、上記の表で海外パケットし放題に加入していない場合の料金について記載していますが、実際にそのような請求が上がることはソフトバンクでは起こりえません。
海外パケットし放題が適用される条件は2点。海外で利用できるスマホを契約していることと、インターネットに接続できるサービスに加入している点です。
(ドコモの場合、国内のパケット定額に加入していないユーザーは海外でも従量課金となってしまい、高額請求が発生するリスクがあります)。
カバー率98%!使用できる国と地域とは
海外でデータ通信をする際に気を付けたいのが、海外パケットし放題が適用されない国と地域も存在する点です。
こうした海外パケットし放題適用外の地域では、従量課金となってしまうため高額請求のリスクがあります。海外パケットし放題はカバー率98%なので大半の地域では問題ありませんが、渡航前に必ずソフトバンクWebページにて渡航先が定額の対象になっているか否かを確認しましょう。
また国境の近くなどでスマートフォンを利用する場合に、隣接する国の電波を拾ってしまうことがあります。隣接する国が海外パケットし放題の対象地域に含まれていない国だった場合には、海外パケットし放題が適用されませんので注意してください。
課金の仕組み
海外パケットし放題の課金の仕組みについて1点注意点があります。それは、現地時間を基準に課金されるということです。
海外パケットし放題は一日あたりの定額制なので、日本で日付をまたぐと2日間分の料金が加算されます。渡航先の時間が基準ではないので、ネット接続をする際には日本での時間を意識しながら利用するようにしましょう。例えば、日本時間の23:55~翌日0:05分まで10分間インターネットを利用した場合、利用時間が例え10分間でも2日間分の定額料がかかります。
2.まとめ
ソフトバンクの海外パケットし放題について、理解いただけたでしょうか?
ドコモやauでも海外パケットし放題によく似た仕組みとなっているので、確認すべきポイントは同じです。一つひとつ確認をしたうえで、安心して海外に渡航していただけたら幸いです。
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