国連機関の「私物盗難・すりの人口あたりの被害者率数(対人工比)」のデータによると、日本0.3に対して、アメリカ4.8、フランス3.3、イギリス5.7というポイントを示しています。盗難にあうリスクがいずれの国も日本の10倍以上あるという怖いデータとなっています。そして、貴重品で手軽に持ち運べるスマホは、海外で非常に盗難にあいやすい機器です。
さらに万が一盗難にあった際には、金銭的な被害はもちろんですが個人情報の流出や不正利用、戻ってこなかった場合の内部データの消失などの可能性もあるため、機器代金以上の被害が生じてしまう場合もあります。
ここでは、海外にスマホを持っていく場合の盗難予防策について解説します。
1.海外でのスマホ盗難予防策
海外でのスマホ盗難予防策について解説します。
スマホのスリにあわないための対策
海外でスマホのスリにあわないための対策について解説します。
海外でスリにあわないためには根本的に日本とは考え方を変える必要があります。
- スマホはポケットに入れない
- スタッフを過信しない
- バッグは体の前に
- ワイヤーやストラップを利用するく
- 親しく声をかけてくる人に要注意く
ポケットにスマホや貴重品を入れると盗難にあいやすく、また盗難にあっても気が付きにくいのでズボンのポケットには何も入れないようにしましょう。
ホテルの従業員や飲食店のスタッフなど、サービス業のスタッフが盗難をするケースもあります。スタッフでも盗難をする危険性があることを踏まえて、ホテルや飲食店の中でもスマホを置いたまま放置するのはNGです。
バッグごとひったくられてしまうケースもあるので、取られそうになったらすぐに抱きかかえられるようにバッグは体の前で持つようにしましょう。特に、混雑時には人込みに紛れてバッグごと盗難されてしまうケースが多いので要注意です。
スマホを盗難から防ぐには、ワイヤーやストラップで自分の体やバッグなどとつないでおくのも有効です。
現地で知らない人が親しげに声をかけてきた時には特に注意しましょう。相手は盗難を狙っている可能性があります。
盗難にあいにくくするための対策
盗難にあわないための対策と併せて、狙われにくくするための対策も大切です。
- 他人にスマホを見せない
- 高価な服装や目立つ格好をしない
- 歩道は道路側を歩かない
- 治安の悪いエリアには立ち入らない
- 「iPhoneを探す」「デバイスを探す」
- iCloud/アプリロック
- ケルベロス
- Prey anti Theft
歩きスマホが良い例ですが、外で貴重品を目に見えるところに出してしまうと狙われるリスクが高まります。基本的にバッグの中に入れて人の絵につかないところで肌身離さず管理するようにしましょう。
高価な服装、目立つ格好は、犯人から狙われるリスクを高めてしまいます。そのほか、アクセサリー、カメラ、腕時計等も狙われるリスクを高めてしまうアイテムです。
海外ではバイクから歩行者の持ち物を盗難するケースが多いため、歩道の道路側を歩くのは危険です。
事前に観光情報をよく調べ、治安の悪いエリアには立ち入らないようにしましょう。同じ町でも、路地裏に入るだけで盗難のリスクが大きく上がることもあります。
2. 海外でスマホが盗難にあってしまったら・・・
どんなに気を付けていても、海外でスマホが盗難にあってしまう可能性はあります。
盗難にあってしまった場合の対策もあらかじめ考えておきましょう。
スマホアプリを活用する
スマホ盗難対策のアプリがいくつかありますので、あらかじめダウンロードしておけば役に立つかもしれません。
「iPhoneを探す」はiPhone、「デバイスを探す」はアンドロイドのアプリです。これらのアプリは、PCのインターネットを利用して端末の居場所を突き止めてくれるアプリです。
クレジットカード情報などの重要な情報を勝手に閲覧されたり不正利用されたりするのを防ぐためには、iCloudの機能やアプリロックを活用して、遠隔でロックをかけましょう。
遠隔でスマホを操作して、カメラを起動したり周囲の音を録音したりする機能が搭載されています。
Prey anti Theftは、スマホを勝手に使用されないようにロックをかけることのできるアプリです。
盗難後の流れ
海外でスマホが盗難にあった場合、アプリの対策だけでは不十分です。
携帯電話会社に電波の停止の連絡をしてから、現地の交番に被害届を出します。この時、犯人の特徴がわかればできるだけ詳しく伝えましょう。また、盗難保険に加入している場合には、保険会社への連絡も忘れずに行いましょう。
盗難後の流れについては、「【注意】海外でスマホを安全に利用するための3つのポイント」で詳しく解説しています。
3. まとめ
海外では、スマホの盗難リスクが非常に高いのであらかじめ盗難防止策を考えておくことが必要です。
スマホはもはやライフラインなので、万が一盗難にあった際には、データの損失や個人情報の流出など被害額以上の損害が生じるリスクが高いです。もしビジネスで利用しているスマホならなおさらのことでしょう。
そうしたリスクを予防するためには、まず盗難の犯人から狙われにくくすることと狙われても盗られにくくすることが大切です。そして、万が一スリにあってしまった時のことを考えて、被害を最小限にとどめるための対策が重要です。今回の記事を参考にしていただけたら幸いです。
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